近所のフィリピンパブのママさんが
私の英会話の師匠です
駅前のやきとり大吉で
ビールをがぶ飲みする
欧州人
某チェーンのカレー屋で
ネパール人相手に
流暢に日本語を話す
アラブ人
ビジネスホテルのバイキングで
列を乱さず
トングを雑技団並みに使いこなす
中国人
信濃国の松本は
犬山リトルワールドより
リアルワールドです。
私がフィリピンパブに通うその理由は
円安基調もあいまって
松本に日に日に押し寄せる
国際化の波に抗う
その目的一点のみです。
決してタイトなキャミソール風ドレスの
ヒップラインを
見に行っている訳ではありません
フィリピンパブにフィリピン人の若者
であれば
難易度★
フィリピンの方は、気さくでとても紳士
私が英語学習の為、
飲みに来ていると伝えると
ゆっくり丁寧に聞き取りやすく
話してくれます
フィリピンパブに
難易度★★★★★
これはもう
プチョヘンズアップ
聞き取れません。
映画ラッシュアワーの
クリスタッカー並みの速度感
何を言われても、
really?
of course!
FABULOUS!!!
(映画セックスアンドザシティで多用)
この三語に止まる
ファービー人形以下の語彙数
しかし
なぜ遠く異国の地
からわざわざ日本へ
そしてなぜ松本へ
私の英語力に早々察しがついたのか
話を要約すると
①東京→松本→木曽→京都の順に宿泊
②山が大好き 松本を中心に特集している本が多い
③日本の事は、アニメ母を訪ねて三千里で学んだ
特に③
reallyもreallyである
なんでもイスラエルの国営放送は
日本から
母を訪ねて三千里の放映権を買取り
最近まで流していたという事実
「母をたずねて三千里の歌を歌ってくれないか」 (Google翻訳より)
ミスター、申し訳ない
私はそのアニメを見たことがありません
英語は曖昧だわ、
母を訪ねて三千里を知らないわ
このまま話を続けると
国際問題に発展しかねない
そう危惧した私はおもむろに離席
便座に座りながら次の一手に
頭を抱えていました
言葉は通じずとも
私が思う日本の歌を
魂を込めて歌えば
きっと想いが届くのではないか
厠から戻ると
先程のカップルが
クイーンの「don't stop me now」を熱唱中
盛り上げ上手だと感心していると
「ミスターも何か歌ってくれないか」
やはりマイクが回って来た
私は
没後一年になる
谷村新司先生へ
哀悼の意も込めて
「昴」を
私の故郷を
そして遠くイスラエルにいる
まだ見ぬ、そしていつか会えるだろう
友を想い
熱唱
モニタをじっと凝視し
微動だにしない
2匹の昴が、目に映っているのだろうか
曲が終わり
青年は私に問いかけてきました
「日本の最近流行りの歌手か?」
(Google翻訳より)
「Yes! of course.
シンジタニムラ is the most famous and greatest singer in Japan!」
(おっしゃるとおり!谷村新司は日本で一番有名で、一番イカした歌手だぜ!)
翻訳アプリを使わず
私が話せた唯一の英語
「良い歌だ。母国で聞きたい」
今飲んでいる眞露水割り以上に
その一言が、沁みました。
翌日
ピンクスバルという
イスラエルの映画を見ました。
盗まれるというコメディ映画
イスラエルでは
SUBARU車がとても多く走っているそうで
盗難されて他方へ売られるケースが多いそう
そして
その映画のエンディングソングが
お洒落だなあ
遠い異国から来た二人の昴は
今頃、木曽の地で
楽しく羽ばたいているでしょうか、