ザリガニクエストⅡ 本編

本編その前に…



私の悪友の輩の一人が
ユキという彼女が最近できたらしいそうで




そんな春うらら
真っ只中の彼から


「俺の彼女をザリガニの名前にすんな」


という句読点なしのメールを頂きました。



評議の結果


非常にワンオブゼムな意見のため

当サイトはご対応できません。


ご容赦ください。








〜前回までのあらすじ〜

勇者ザリ夫は大魔王ゾーマに囚われたぶってぶって姫を救出すべく
筋斗雲にまたがり新宿三丁目へ急ぎました。






囚われのザリ5匹を奪取すべく




 
パウパウアクアガーデン 地下2階へ
ぽっぽや(鉄道員)のおやじから
軌跡のショートカットルートを入手し(新宿三丁目駅A6出口地下直結)

開店10分前に店内への潜入に成功




店番エージェント君に


「君たちがザリガニを大事にしているのはよくわかる。だが私は客だ。こっちにはやくよこしなさい」

「はあ…こちらへどうぞ」


エージェントがよこしてきたのは

「ザリガニ10匹です」

「むむ…おい君なんだねこの色は…」

そこにはおおよそザリガニとは似つかわしい

真っ白なザリガニが10匹



「白です。お客様色盲ですか」

「ド近眼だが色盲ではない。白はわかる。これはほんとにザリガニなのかと聞いているんだ」

「こちら、アメリカ産ミステリーザリガニでございます」

アメリカ産…アメリカザリガニじゃないか」

「あのような廉価なザリガニとは育ちが違います。」


私の手には既にその廉価品が五匹もいた


「ちなみにそいつを頂きたいのだが」

「1匹3980円になります」






この国は

まだまだザリガニに

理解のある国ではなかったみたいですね



「そうですか。いりません」

「…」

「聞こえなかったかな。いりません」

「…はい」

「おいいりませんといっているんだ」

「わかりました。」

「こんな金のありそうな上客が逃げようとしてるんだ」

「…」






静寂の時が流れ


「すいませんが値引いてもらえませんか」





「この価格でも売れますから無理です」



「人が下手に出ればでかい顔しやがって!きさまらの悪戯ブログにかきなぐてやるからな」


きっと恐れおののき

新宿を2丁目位まで歩けば店員が追っかけてきて
私にひれ伏すして、口止め料でザリガニ五匹ぐらいは
せしめれるだろう…












ちょっと余計に新大久保まで歩きましたが
誰一人追いかけてはきませんでした。





ミッション失敗




大変申し訳ありません。





その代わりにと申しては
納得があまり得られませんが




ザリガニと共生できる生き物シリーズ第一弾












ドジョウ10匹



すいすい敵から逃げる彼らはザリガニとの共生には向いているとのこと



ただ



ザリガニがある程度成長したら


速やかに遠ざけてください。







あのハサミで傷をつけられて



ジワリジワリとなぶられる…




一体奴らとまともに渡り合えるのは誰なんだろうか…