ゼミの三鷹街歩き企画の下見帰り。今日の酒場はもう決まっていた。
私の親父が学生時代の頃よくコンパやらなんだで贔屓にしていたらしい。
もう半世紀以上この地の変貌を目にしてきたこの店はその歴史の重さが建物の節々から感じられる。本店の方は2006年に改装したらしいがこちらの公園店はできた当初の姿そのままだろう。
とりあえず煮込みを肴にサッポロ生で一杯。
隣のおっさんはやたら大瓶を空けていたがすべてサッポロクラシックラガー。
サッポロクラシックの瓶がでるとは老舗の証。
吉祥寺駅前のハーモニカ横丁もそうだがこの界隈はサッポロの勢力が強い。
続いてシロ、つくね、ガツ、やはり焼き鳥の銘店、ひなどりは外せない。
一本八十円という下町価格も長く愛される所以の一つだろう。
会計のシステムは少々ハイカラ?で全メニューが書かれた伝票が手元におかれ頼むたびにその横にチェックが入るという仕組み。これなら懐事情と相談しながら心置きなく飲める。
ネタの味というよりやはり雰囲気なのだろう。休日だけに若いカップル客が非常に目立つ。まさに吉祥寺の観光スポットの一つと化している。
ただ…気がかりだったのがレジに立つ親父さんが本当に無愛想であったこと。
職人気質でそのようにしているのであるならそれはまちがいではないだろうか。レジに立つ人間こそ客との距離が一番近くなる。サービス業である以上最低限「ありがとう」の一言も言えないのはいかがなものだろうか。老舗ゆえの忙しさがそうさせたのか。他の店員一同もまったくあいさつの一言がなかった。
これからも幾年歴史を重ねようと客商売であることの初心を忘れてはならない。
吉祥寺「いせや総本店 公園店」
時間: 12:00〜22:00
電話: 0422-43-2806
定休日: 月曜日定休