某大手便器メーカーに勤めている先輩が久しぶりの上京。その先輩の鶴の一声でサークルの少数名が何故か赤坂に集合する。
食いたいものはあるかという要望に…
赤坂で食べれるものと10秒思考錯誤の結果出てきた答えがすっぽん鍋かてっちり。
赤坂…
わがふるさと柏から電車で一本という好アクセスながら、私のような愚民にはおおよそ国外ぐらいの距離を感じる赤坂…
ギャグであった。その先輩の上京がまずギャグだ。それに対抗したあくまでギャグであったのに…
先輩はその間を取って…
鮟鱇をチョイスしてくれた…
店内もおおよそその先輩が選んだチョイスとは納得できない厳かな、そしてオトナを感じさせる雰囲気…
先輩!会わないうちに社会にもまれて先輩もいっちょまえのオトナなったんですね。
まさか鮟鱇がでてくるとは…
その味…ウツボとサンショウウオに引けをとらないそのグロテスクさからは想像できないくらいのやさしい食感…まさにオーマイコンブ(講談社 コミックボンボン参照)
見た目と味のギャップが乖離している生物が他に存在しているだろうか…
もう先輩の話には興味がない。私の脳裡はもう鮟鱇しか泳いでいなかった…
また会いたい先輩…いや鮟鱇に。
なんてエキゾティックな魚類なんだ鮟鱇。
もっともっと君の体の全てを知りたいよ鮟鱇。
こんな恩知らずな後輩をお許しくださいませ…