特急車両の怠慢

最近何かと特急車両に乗り込む機会が多くなりました。

例えば小田急ロマンスカー
私は本厚木から新宿まで

乗車券の他に

特急券も購入して乗車するいち善良な厚木市民であります。

そして
どんなに善良な
市民ケーンでも小田急サイドは

毎回必ず疑い

座ったその直後に
迷いもなく特急券を拝見しにくるもの


ですが…

最近そんな小田急サイドに怠慢が見られるようになりました。


ザリ吉の身に悲劇が起きたあの日も


私はロマンスカーに揺られ家路を急いでおりました。

しかし

本厚木−新宿間


待てどくらせど


あのシックなオダキューブラックの制服で固めた


魔の切符拝見執行人が


来ないではありませんか。


しかもここ最近で三回連続



せっかく特急券をこしらえたのに

拝見されない…


何か特別損をしたような気分になるのは

私のような善良な小市民の皆様にはおわかりいただけるかと思います。


小田急に限らず

最近では

私の地元でこよなく愛する超特急


フレッシュひたち

にもこのような怠慢が散見されました。



もうこれは
律儀に毎回
特急券を購入する
小市民な私への
国鉄及びオダキューからの
挑戦状

と判断致しました。



実家への移動中

私は

常磐線快速にて
特急券を購入せず

グリーン車に乗車するという

小市民な私からは
過去考えられない
大胆な暴挙に
うって出ました。



ちょっぴり怖かったので
乗った駅から二駅過ぎたあたりでグリーン車両に飛び乗りました



到着駅、柏まで特急券の拝見がなければ今回のミッションは成功です。



柏を目前とした

新松戸駅通過あたりで


ライトブルーの
制服で身を固めた
女性が
社内販売のカートを押しながら私の横へ近づいてきました。


私は
女性にはとても興味がありますが、
社内販売には全く興味がありません。


しかし

その女性販売員は
私に興味があるのか


私の座席横に
カートを横付けしてきました。



そして



「お客様、特急券を拝見してもよろしいでしょうか」



という


一介の販売員ごときとふんだこの女性が…

この謎の呪文を
唱え始めました。



「ぱ…ぱーどぅん…?」


混乱のあまり

私も口から
謎の外国語が飛び出してきました。




グリーン車の特急料金


通常500円


+車内購入時料金300円

しめて800円成り




千円札を出し

お釣りの代わりに

その女性の腰にぶらさがった

チーズちくわ 200円

を頂き


柏を下車しました。





年末年始のご帰省

特急車両を使われる方



皆様の背後から

カートの音と共に

忍び寄る

販売員の姿をした

切符拝見執行人に



十分お気をつけ下さい。