無理やり四文字の漢字で
タイトル名を付け続けてきました。
いよいよこの御名前を
使わせて頂くことに
身の引き締まる思いです
小さい頃から歴史マンガを読み漁り
気になるパーソン堂々の第１位が
明智光秀公でございました。
入社して
まず送り込まれた研修施設
そのロケーションこそまさに
坂本城跡地前
光秀公が信長ファミリーで初の
城持ち大名になった記念すべき
俺の城
昨年夏まで
岐阜県で営業させて頂きました。
その私の主戦場が
光秀公の
出生地とされる場所です。
明智城跡を横目に
坂本城に続きご縁を感じながら
営業車を走らせていました。
光秀公が主人公の
「麒麟がくる」の放送が決定
いったいどんな演技をするのか
心を躍らせていましたが
諸般の事情により降板
そしてその本編も
コロナウイルスの影響により
放送中断
はたまたコロナウイルスの影響により
光秀公ゆかりの地への観光客は
皆無
されど人はこず
まさに光秀公の人生が如く
大河ドラマにも逆風が吹いております。
それでも私は
光秀公の人生に思いを馳せたく
単身乗り込んで参りました。
光秀公が丹波を平定し
善政を敷かれたとされる場所
光秀公が祀られている御霊神社に
手を合わせ
早速近所の居酒屋さんにご挨拶を
「いらっしゃい」
老夫婦がおふたりで
切り盛りされているお店
カウンターには
美味しそうなおばんざいが
所狭しと並んでおり目を奪われます
それ以上に目を奪われる
背後に堂々と掲揚される
読売巨人軍の旗
この土地はお国柄
阪神タイガースのお膝元のはず
「かまへんがな！大嫌いやタイガース」
そんな西国の方もいらっしゃるのかと
動揺を隠せない
お料理の全てが絶品で
彦摩呂が憑依したが如く
リアクションを
とり続ける私
淀みなく流れる老夫婦のトーク
「鰯の〆ものや、サービスやで」
「ありがとうございます！鰯めちゃくちゃうまいですね！梅雨の時期は入梅いわしも出回りますから鰯の美味しい時期ですね！」
「………」
虚空を見つめる老夫婦
トークに淀みが発生
「……日本酒下さい！そこの剣菱を！」
新潟の銘酒がずらり鎮座
「………」
再び虚空を見つめる老夫婦
いや、
その目線の先には巨人軍の旗
背中を向く老夫婦
その背中が
「旦那はん、あんたが女にモテへんのはそうゆうとこやで」
そう語っているのが聞こえ
私も虚空を見つめました
常連さんから
「大将、ハイボール！」
別の宅からも少々時をずらして
「大将、ハイボール！薄めにしてや」
カウンターに並ぶ
二つのサントリー角が注がれた
ジョッキ
「やめてや！俺のそれ、ウイスキー多いわ！薄くしてよ」
虚空を見つめながら
先に頼まれた御仁の
割り前のジョッキに
ウイスキーを注ぎ替える大将
それ、、
めちゃくちゃ濃くなってるではないか…
都合が悪いと大将は虚空を見つめるのか
そんな事つゆ知らず
先に頼まれたハイボールを
美味しいそうに
飲み干す御仁
「いやーハイボールは酔うなー」
当たり前だ
原酒に近い濃さどすえ
お客様
お店を後にし
夜の帳に歩みを進めると気づく事
福知山は少し駅から歩いた所に
雰囲気のあるスナックが数多と存在
全日本スナック連盟の会長
玉袋筋太郎師匠
ぜひ福知山にメスを入れてください
光秀公が苦心の末成し遂げた
丹波平定並みに
福知山スナック攻略は
難易度が高いかと思われます
私も数件はしごし
酔いのせいも相まって
光秀公トークを熱弁
虚空を見つめ続ける女性陣
お国柄
この土地の人は都合が悪いと
虚空を見つめるのか
地元あるあるですが
光秀公の事で
皆様全然盛り上がっておらず
布教活動が必要と感じ
また再訪せねば
でも福知山の方々はよそ者の私に
非常に暖かく
光秀公の善政の賜物ですね
また必ずお伺いします。
再び大河ドラマが始まることを願い
福知山城に敬礼
福知山城の名物、野面積み
お地蔵さんも混じってます
