北柏 「とんちゃん」

居酒屋漂流記第一号は私の地元、北柏駅前にあるやきとりの店、「とんちゃん」である。

なんどもなんどもこの店の前を通り過ぎるたびに明日こそは…明後日こそはと伸ばし伸ばししてもう幾つもの月日が流れてしまった…
雑誌に載ってるわけではない。とくに太田和彦氏が評価をしたわけでもない。しかしこの店は外からわかるほどに連日超満席。昨日は勇気を振り絞りぞ常連さんを掻き分けいざ入店。お二階にどうぞという店員の一言、「二階」があったという驚愕の事実が判明する。

そのメニューの豊富さに目移りする。タバコのヤニでもはや美しくもある黄色に染まった、年期の入ったメニューボードにこの店の古さをうかがわせる。

中生ビール500円、ホッピー300円、焼き鳥はカシラ、タン、軟骨、うまい棒(つくね棒)、煮込みにイカ刺し、ニンニク揚げ、豚足を頼んで
二人で3500円と納得の勘定。

カシラとタンの大きさはもはやピンポン玉サイズ、一瞬それが焼き鳥であることを忘れさせる超ヘビー級である。これで三串350円という値段はもはや資本主義社会の崩壊を見ることができる。
豚足も六足(という数え方はどこかかわいそうだが)で400円、味噌だれで何足でもいけそうだ。

隣は若いガテン系の団体が宴会を、その隣は仕事帰りのサラリーマン五人組が一人を送別しているような雰囲気…地元の友達連中で同窓会を開くのにももってこいである。

まさに灯台元暮らし。今までこんなお店をみすみす見逃していた自分の舌に釘を刺したい。


地元「北柏」に帰る楽しみが一つ増えてしまった。


やきとり「とんちゃん」
住所: 千葉県柏市根戸1865
TEL: 04-7132-6466
最寄り駅: 北柏駅
時間: 17:00〜23:00 ラストオーダー10:30
休日: 日曜祝日