神奈川県
厚木を中心に
周辺地域の不思議なアナザーワールドへ
皆さんをご招待する当サイト
今回はついに
その名前から
これからの季節
否が応でも潮騒をイメージせざるを得ない
神奈川県が誇る和製ゴールドコースト
にメスを入れさせていただきます
茅ヶ崎と言えば
そして
サザンオールスターズ所縁の地
そんな連想は
サザン好きでも
そうでなくても
容易にできるはずです
じゃあその茅ヶ崎という土地自体は
本当は
一体どんなところなのか
ＪＲ厚木駅から相模線を乗り継ぎおよそ３０分
その電車の終着駅こそが
ＪＲ茅ヶ崎駅
そもそもその地へいざなう
相模線こそまた
どこかアナザーワールドへ
私達を連れてってくれるのではないか
という期待を存分に膨らませてくれます
神奈川県の在来線では数少ない全区間が単線四両編成
そして扉は手動押しボタン式の開閉システム
（よく田舎の電車で見るアレ）
神奈川県を東西に貫く小田急線に対し
ちょうど垂直に南北を貫く相模線
その車窓から見る景色もまた
小田急線のそれとは打って変わり
民家と民家の間をするする走り
時には広大な畑
時には古い街工場
その牧歌的な風景に魅了され
用もない鉄道オタクが
わざわざ乗車しに来るというニーズがある程
相模線を乗り継ぎ
終点の茅ヶ崎駅へ到着
北口は駅ビルにルミネを擁し
お隣平塚駅にも
引けを取らない繁華街ぶり
ですが
私がメスを入れるのはその反対側の
南口
日も暮れ
ひとたび夜も更けると
人通りもまばらとなり
性風俗こそ散見されないですが
どこかディープな様相を放つ南口
駅から数分歩くと飲み屋がチラホラ
その一角に
と消費者金融も顔負けの
真っ黄色に赤文字の看板を出した
一件のお店があります
と看板を出している以上
ジンギスカンを振舞うのだろう
そんな想像しかできない店名
本当に店名なのか
大人一人
少し肩を狭めてようやく入れる入口
そして中から迎え入れてくれるのは
あなたこそ
絶対この入り口から入れないでしょ
と思わずつっこみたくなるような超巨漢の女性店主
子羊を
丸ごと一頭ひと呑みしてしまったのでは…
という恰幅をひっさげ
「そこの席ね」
と座る席を愛想なく指示される
机に座りテーブルに手を置くと
テーブル表面が
異様な粘着性をまとっている
油か？
水で濡らしたティッシュで
軽くふいてみても
事態は変化しない
目の前の
手入れもなく
老朽化甚だしい
もはや
爆発秒読みとも取れるガスコンロ
早速
そこはかとない後悔と不安感に襲われる
壁にかかった油やヤニで滲んだ黄色いメニュー
ジンギスカン ２５０円
ホルモン ２５０円
タン ３００円
カルビ ３００円…
軒並みメニューがバカみたいに安い
机の上に大量に肉を並べた隣のヤンキーカップル
「うんめ！これうんめ！！これやばくね？」
アマゾンの辺境にいる蛾のような
色彩を施したシャツを着た
そのヤンキー女も大絶賛
通路を挟んだ向こうには
ハイブランドで身を固めた
派手な格好の若い女性を引き連れ
黙々と肉を焼くスキンヘッドの親分
「この味は間違いない…店ごと買うか…なんてな！」
あの出で立ちでは
とても笑えない会話が続く
なぜこうも少し曰くがありそうな方が集うのか…
聴き耳立てるなど
せこい真似はやめて
肉を早速頼んでみると
確かに
１枚２０ｍｍはあろうかという肉厚で
すぐ焼き色が入り臭みもなく
しかも
物凄く柔らかい
これは確かにすごい
タン
ホルモン
それ以外の肉も
全て申し分ないハイクオリティ
この今までの場末間を
すべて帳消しにする満足度の高い肉質
あのいわく付き客先が唸るのもうなずける
ほとんどの客がはけ始めると
奥で黙々と一人ジンギスカンを焼き食い始める
超巨漢の女性店主
そのナイスバディの理由もうなずける
たらふく食べて
酒も飲んで
１人前２０００円前後で十二分に腹が膨れる
雰囲気と店構えはアナザーですが
肉は厚木にいて
変に胡坐をかいている
ホルモン屋よりも
俄然格が上です
アナザーワールドのご案内と意気込みましたが
ただのグルメレポートになりました
肉好きの皆様
ぜひ一度足を運んでください
店に入るほんの少しの勇気と
遠方茅ヶ崎まで相模線を乗り継ぐガッツさえ
お持ちいただければ
とてつもないローコストハイリターンで
至福の時が味わえます
サザンだけじゃない
魅力がいっぱい
おいでよいこうよ
みんなの茅ヶ崎
市長
これからも
茅ヶ崎市を厭らしくＰＲさせて頂きますので
どうかご一読を
