ザリガニクエスト

本日有休を頂戴いたしました。








ただし
条件付きでございます。





①生物タワー最上階で
 依然脱出の試みをあきらめない

 ショーシャンクの空な鯉2匹に新たな水槽を


 しかも横幅90㎝


②鯉の古巣
 余った水槽でザリガニを


 しかも総勢10匹







この2大ミッションを遂行すべく…




都内最大級の熱帯魚ショップ



パウパウアクアガーデン銀座店にいざ出陣

http://www.paupau.co.jp/






銀座でザリガニが買えるなんて
ずいぶんとザリガニに理解のある
国になったもんですね。







新橋演舞場の裏手
パウパウアクアガーデン(なんか長いので以下パウパウ)銀座店の

扉を開けるや否や




「おたくにあるザリガニを全部くれ。金なら腐るほどある」


「あ…あ…」


かの漫画太郎画伯が書きなぐったような
店員の唖然とした間抜け顔



キマりました。



銀座で一度は言いたい台詞ですね。




「こ…こちらでございます」



今にも腰が抜けそうな店員についていくと


「こちらニホンザリガニで15匹ほど…」

「やるではないか!藤吉郎!全部この南京袋にいれい!」









「殿、1匹2980円になります」










悠久の時が一瞬止まりました







「ほ…ほう…そちは誠にザリガニか…?」




「正真正銘のニホンザリガニでございます。」






「戯け小童!ザリガニが一匹2980ゴールドもする事があってたまるか!」



「こちらは江戸でも奥多摩の山奥でしかお目にかかれないニホン…」



「何なんだこの合成着色料でしか出せないような赤色は!こんなものはザリガニではない!インチキ甲殻類に決まっておる!」


私はぼんやりヒデオノグチが描かれた紙切れ数枚しかない
財布を床にたたきつけました。


「殿がご乱心だー!」







1匹2980円

10匹も購入しようものなら即破産

さっきまでの威勢はなくなり

ミッション失敗の恐怖に

ほんの少しだけ失禁しました。





「ザリガニはどこだ!隈なく探せ」

「殿!こちらであれば多少…」

「何…1匹…100円!!」




9回裏まさかのサヨナラ満塁ホームラン

「この色…無駄に赤光りした艶…これがほんとのザリガニではないか!やるな藤吉郎!」

「は!ありがたき幸せ!」




「何匹おる?」

「それが殿…現状が5匹…」




「構わん!いくらだ?」

「500円程でございます」

「釣りはいらん!」

「殿…少々足りません…消費税込みで515円…」

「構わん!有り金全部くれてやる!」

「は!殿!パウパウ新宿店であればまだザリ公の生き残りが…」


「何!誠か!はよう籠を用意せい!」

「ははー」






東銀座から籠(日比谷線)を乗り継ぎいざ新宿三丁目へ…







新宿三丁目ザリガニの陣

続きはザリガニクエストⅡにて




本日銀座で購入した5匹となります